2012-09-02

目力



 先週になってしまいますが、獅子倉シンジ 目力#07 『禁じられた色彩と形』展に行ってきました。
 獅子倉シンジさんとはもう10年くらい前に初めてエキシビジョンを観たのがきっかけだったんですが、その当時は新宿のBEAMSの前でピンクに着色したカラーコーンを頭に被った女子高生達が行進するコーンギャルが話題で、そのパフォーマンスに衝撃を受けました。彼は、世界共通の道具であるコーンやバケツなどにペイントを施し、印象的な立体に創り変え、それを人と交わらせながら新たな瞬間の衝撃を創り出すというような表現方法で国内外の活動をしてきています。アナログでペイントされた立体から生まれる固体としてのパワーと瞬時に感じるパッションは、見る人それぞれの感性や時間によりその都度生み出されるものですが、彼が伝えたい根底にある想いはずっと変わらないような気がします。
 オープニングパーティーでは獅子倉さんの作品の前で、幼い頃からのおつき合いという19歳の実力派バイオリニスト、小林修子さんの演奏が披露されました。バイオリンの音がこんなに力強く、一つ一つ音が作り出されて飛び出してくるようなものとは思わず、驚きと感動で釘付けになってしまいました。
 エキシビジョンは9月23日(日)まで、清澄白河にある Gallery Forgotten Dreamsで開催中です。東京都現代美術館も近いので特撮博物館展と合わせてぜひ覗いてみてください!